C子さんのケース(保育士一本やり型)
2009-12-07 18:08
子供のころから優しい保育士になるのが夢だった。心の広い保母さんに導かれて、精神もカラダも急成長した幸せな幼年時代。あえて色彩で表現すれば、山吹色というのか、黄金色の世界が自分を育ててくれた。
自分も保育士になって、山吹色の世界を再現して、たくさんの子供たちを幸せにしたい。そう思って保育士養成課程のある私たちの大学に入ってきた。でも保育士養成課程のある大学は首都圏にはたくさんある。何ゆえよりにもよって東京純心女子大なのか。偏差値がちょうど良かったからだろう、などというのは大人のかんぐり。ないしは外部評論家の推測に過ぎない。
もっと、したたかなのだ。C子さんはいろいろな大学を見て回り、さまざまな人々の意見を聞いた。そのうえで純心女子大の学生のふんいき、教員と学生の親しい関係、授業内容、などを見極めたうえで入学を決意した。現代の若者に共通のことだが、見かけは柔らかそうでも、意外と中味はしっかりしているのである。
ということで、大学生活も元気いっぱい!新入生歓迎行事、合唱にコンサート、クリスマス行事に学園祭、と飛び回り席の暖まるひまもない。勉強のほうも、前回の「小学校教諭課程」のB子さん以上にいそがしい。
それでもへこたれない。わいわい学生ホールで大騒ぎをしたり、習いたての歌を皆で合唱しながら廊下を歩いている様子は、なんと学長室にまで伝わってくる。でもそれでいいのだ。たのもしい限り。若者は元気が一番。
しかしオジサンは例によって余分な心配をする。「このまま大人になって社会に出てしまっていいのか。元気なだけの大人か」「健康で保育士やっているうちは良いが、年齢を重ねて体力がなくなったらどうするのか」「こどもを相手に大活躍はいいが、ふと心のすき間に風が吹いて、私って何? とかなったらどうするか」
まっいいか。そうなったら大学の授業のいくつかを思い出すにちがいない。意外としっかりしているので、そうなった時にはまた大学を訪ねてくるさ。ここの教員はいつまでも学生の顔と名前を覚えているので、相談相手ぐらいはいつでもできる。幸いなことに最近は「科目等履修生=純心スカラー」といって、ほとんどすべての講座を社会人に開放しているので、そこで「人生」や「世界教養」の学び直しだって出来る。
ドアはいつでも開いている。それに私たちの経営母体は修道会。採算はあまりうるさく言わない「山吹色の大学」なので、C子さんは安心してふたたび人生の勉強にもどっていらっしゃい!