純心平和学
江角記念コーナー
純心平和学江角記念コーナー
純心平和学江角記念コーナーは、文部科学省平成20年度私立大学等経常費補助金特別補助学部教育の高度化・個別化支援による「純心平和学構築と純心平和教育」の一環で2009年に東京純心大学図書館内に設置されました。以来、拡充を続けるこのコーナーについて、所蔵資料のご案内の他に、具体的な研究概要や成果をご紹介します。
コーナーには小さなテーブルをはさんで向かい合う椅子があります。「ちのにわ」と呼んでいます。 歴史を知り、未来を歩むための対話の場所です。神様との対話、マリア様との対話、他者との対話、そして自分との対話が平和への一歩となりますように。
江角記念コーナー図書リスト
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純心平和学が目指す平和

愛の実践として各個人が実現する平和
創立者Sr.江角ヤスは、長崎原爆により生徒教職員214名を失い、自らも被爆しながら、この犠牲を無駄にすることなく地上に真理と愛と平和を実現することを希求しました。Sr.江角は訓話で次のように述べています。「(学徒たちは)短い一生でしたけれども、この人たちは本当に、永久に私たちの宝です。永井先生が『燔祭の歌』を作って下さったように、もう二度と原子爆弾を使ってはいけないということの、この『大燔祭のいけにえ』として私たちのきれいな少女たちが召されたのではないかと思います…。」「純心平和学」、「純心平和教育」によって、このような本学園に託された地上の平和の実現の方途を学生自らが体得することを目指します。
ところで、Sr.江角が望んだのは、愛の実践として各個人が実現する平和です。これを受け、「純心平和学」は、平和について考える契機を「戦争」、「地域紛争」、「民族間の対立」等世界的な事象に重点を置く巷間の平和学とは一線を画するものとなります。すなわち、受講者一人ひとりが自分自身の興味関心・専門に応じて「平和」について考え、これを実現する手がかりを獲得することが可能であることを示し、多様な視点からの平和へのアプローチを提示します。
純心平和学の基盤構築に向けて
- ① Sr.江角顕彰 東京純心大学図書館の一角に「純心平和学江角記念コーナー」を設置
- ② Sr.江角の精神の裏づけとなるキリスト教ヒューマニズム、聖書の思想による、「純心平和学」基盤の体系化
- ③ 「純心平和学」と一般の「平和学」の異同の明確化
- ④ 本学教員の各専門分野からの平和へのアプローチ
- ⑤ ②~④に基づいた授業用テクストの作成及び教授法研究
純心平和学研究活動
- 実地調査
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長崎視察 2009年2月12日~14日
島根視察 2009年8月26日~28日
長崎視察 2010年8月8日~10日 - 展示発表
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聖母祭における平和学展示発表
2010年11月6日、7日 - 論文
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田尻真理子著
「十字架の平和学」としての純心平和学 序説
カトリック文化『カトリコス』Καθολικοσ
(6)pp.29-72,2009年 他
- 講演会
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創立者江角ヤス先生の平和のへの思い
講師 Sr.山田幸子(長崎純心大学教授)
2009年3月16日平和大学院構想における永井隆精神;戦争反対
講師 山下俊一(長崎大学教授)
2009年12月7日原爆被災・復興の歴史と永井隆の平和希求精神
講師 山下俊一(長崎大学教授)
2009年12月8日純心平和学
講師 谷崎新一郎神父
2010年12月8日

純心平和学の実践
助成による研究成果を基盤とし、実践を続けています。
<参考文献> 純心平和学構築と純心平和教育 平成20~22年度 研究報告書
<図像> 創立者Sr.江角ヤス/ファティマの聖母像 東京純心女子学園 学園聖堂脇