大学紹介

学長室

学長挨拶

 東京純心大学は、カトリック的人類愛に根ざした教育理念に基づき、身につけた知識や技能をもって、他者のために尽くす愛が真の知恵とし、この「愛に根ざした真の知恵」(Sapientia in Caritate Fundata)を備えた人を育てることを目指しています。本学園の創立者であるシスター江角ヤスは、具体的な学園標語として「マリアさま いやなことは  私がよろこんで」を掲げています。本学で身につけた専門的知識、技術を他者や社会の人々に貢献できる人材となるための人間教育を大切にしています。

 本学は、専門的な学修を重ね、資格取得を目指す2学部2学科、1別科の大学です。現代文化学部 こども文化学科においては、保育士・幼稚園教諭の免許の取得、看護学部 看護学科においては、看護師・保健師、さらに令和7(2025)年度開設した別科助産専攻においては、助産師の資格取得を目指しており、そのための充実したカリキュラムを展開し ています。他者への思いやりや倫理観を兼ね備えた人材、相手の立場に立って物事を考えられる豊かな想像力や、変化を柔軟にとらえ粘り強く課題に取り組む力を身につけていくためのカリキュラムを構築しています。

 講義や学内演習に加え、病院や福祉施設、行政機関、企業、保育園、幼稚園などで実習を行い、実践的な学びを通して基礎的な知識、技術を確実に身につけていきます。また、 実習などで経験したことを真摯に振り返り意味づける“リフレクション”による学びと、“知” の蓄積を大切にしています。机上の学修と実習での体験の有機的な連関のプロセスをふむ、理論と実践の統合です。さらに、他者をより理解することを通して自己を深く知っていくプロセスは、より深い学びの体験となり、人間的な成長が期待できます。

 近年、世界は度重なる自然災害や人為的災害、感染症、紛争等の脅威にさらされており、不透明性・不確実性が増しています。また、少子高齢化やIT技術等の進展など、多様かつ複雑な状況への対応が求められています。人間社会における現象をどのように捉え理解していくか、そして問題の本質を見極めながら、他者と協働して課題解決に向け、いかに行動していくかが問われています。

 本学では、他者に関心を持ち、かけがえのない人間のいのちに真摯に向き合うことがで きる人材、国内にとどまらず国際的にも広い視野をもって活躍できる人材を育成していきたいと思います。そのために私たちは、学修環境を整え、学生の皆さん一人ひとりと向き合い、支援していきます。

  多くの学びを通じて人間的に成長したい、資格を取得して社会に貢献したいという、学ぶ意欲の高い皆さんと出会えることを、心から楽しみにしています。

東京純心大学 学長 上谷いつ子