別科助産専攻
別科助産専攻
修業年限 | 1年 |
入学定員 | 20名 |
取得可能資格 | 助産師国家試験受験資格 |
出願資格 | 詳細はこちらをご覧ください |
教育理念
- 愛と奉仕の精神に基づいた母子ケアと自然なお産のプロフェッショナルとして、その使命を果たすために必要な助産力を身に着けた助産師を養成する。
- 地域社会が求める助産師の役割や責務を認識し地域の母子保健の発展に貢献できる助産師を育成する。
- 自ら学び、自己研鑽、真理探究することができる助産師を育成する。
教育目標
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助産学基礎領域
エビデンスベースドメディスン (EBM)の視点を最新の周産期医学(産科領域、生殖医療・遺伝学、新生児領域)で学ぶ。 また、女性のライフサイクル各期の身体的・心理的な特徴や変化の理解と性と生殖に関連した健康を支援する能力 を 身につけるため 母子と家族の心理、生命倫理の科目 で学修する 。さらに、現在社会的に問題となっている、生殖医療・遺伝学についての基礎的知識を学び、出生前診断、遺伝カウンセリング・支援のあり方について 学修する。 -
助産診断・技術領域
周産期各期(妊娠期・分娩気・産褥期・新生児期)の助産診断・技術学、 また、演習を充実させ確実な 助産 技術 を習得する。地域母子保健演習では、対象者が自己の健康行動をより良い方向に変容できるよう、地域母子保健学で健康教育に関する知識や理論を理解し、地域母子保健演習では計画、運営、評価までの一連の指導過程を学ぶ。
助産管理学は、助産師が働く場での管理や医療安全対策を学ぶ。また、助産に関連した医療政策、災害対策・支援活動についても本科目で学修する 。
地域母子保健学、地域母子保健演習では、地域での母子保健の必要性や母子保健行政を理解し母子保健の現状と課題について学ぶ。また、周産期におけるメンタルヘルスや虐待予防等に対応するため地域で生活する妊産婦及びその家族をアセスメントする力を養う。また、保健・医療・福祉関係者と連携しながら、妊娠・出産・育児期の切れ目のない母子保健サービスを提供するための方略について学ぶ。 -
研究
情報処理・統計学では、『統計学を基礎としたパソコンによる数値データの分析』を通じて、数値データの持つ意味を正しく理解できる能力を (1)Excelの基本スキル、並びに (2)統計学の基礎知識と計算技能を修得する。
助産学研究では、助産実践を向上させることを目的とした文献クリティーク、及び実習で受け持った事例のケーススタディを通し、助産における研究の位置づけと研究の成果を実践に還元できる意義を学ぶ。
別科助産専攻の3つの方針(ポリシー)
カトリック的人類愛に根ざした教育理念に基づき、生命の尊厳を基盤とした豊かな人間性と、多職種との連携・協働できる協調性、深く高度な専門的知識・技術を修得し、助産師として、人々の健康と母子保健・医療・福祉の向上に貢献するとともに、助産学の発展に寄与する人材を育成することを目的とする。
修了認定・修了証書授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
カトリック女子修道会「宗教法人純心聖母会」を設立母体とする学校法人東京純心女子学園は、「キリストの教えに基づいて真善美を探求するために、聖母マリアを理想とすること」を建学の精神とし、聖母マリアに倣う人格形成、真理の探究、国際社会にいきる教養の体得を教育理念においている。別科助産専攻では、本学の建学の精神を踏まえ、以下の能力を身につけ、所定の単位を修得した学生に対して修了認定する。
- 職業人としての倫理観と慈悲の心を身につけ、すべての人の生命の尊厳を守り,権利を擁護できる能力。
- 助産師として必要な知識と助産診断技術、実践力を身につけ自立した助産ケアができる能力。
- 他職種との連携・協働しながら対象者のニーズに応じた支援ができる能力。
- 地域社会が求める助産師の役割や責務を認識し地域の母子保健の発展に貢献できる能力。
- 助産師として自律し、自ら学び、自己研鑽、真理探究することができる能力。
教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)
修了認定方針に挙げる目標を達成するために
- キリスト教の精神に基づき、講義と演習、臨地実習を通して、様々な対象者のニーズや社会状況、生殖医療、周産期医療、地域社会における助産師としての倫理的な感応力を養う。
- 最新医療の現場で活躍する医師や助産師による講義と演習、臨地実習を通して、日々進歩する医療における助産師として必要な知識と助産診断技術、実践力を身につける。
- 講義と演習、臨地実習を通して他職種との連携・協働する実践能力を身につける。
- 地域母子保健活動を実践している専門家による講義、演習、臨地実習を通して、地域母子保健活動を実践する能力を学ぶ。
- 助産師の責務を果たすために自ら学び、自己研鑽、真理探究する能力を修得するために助産学研究に取り組む。
入学者の受入に関する方針(アドミッション・ポリシー)
修了認定方針、教育課程編成の方針に定める人材を育成するために次にあげる知識や能力、目的意識、意欲を備えた人を求める。
- 生命への畏敬の念を持ち、他者のために尽くすことができる人
- 助産師を志す強い意志を持ち、自律した助産師を目指せる人
- 助産師教育を学ぶにふさわしい基礎学力や看護の知識を持ち、自ら学ぼうとする意欲を有している人
- 協調性と共感的感性を持ちながらも流されることのない芯の通った人
求める学生像
東京純心大学別科助産学専攻への入学を目指す人には、以下の能力や特性を備えた人を求める。
- いのちを尊び、いのちにかかわることの責任感を持っている人
- 豊かな人間性を持ち、人に寄り添う姿勢を持っている人
- コミュニケーション能力にすぐれ、協調性を持ち、メンバーシップを取れる人
- 十分な基礎学力と探究心を持ち、助産実践能力・技術の修得に意欲的に取り組める人
- 安心して生み育てられるキリスト教えに基づく保健・医療・福祉に貢献することに意欲的な人
助産師になるための進学モデル
公益社団法人全国助産師教育協議会「助産師になる-未来のあなたのために-」により引用
別科担当教員からのメッセージ
東京純心大学では、大学のみならず短大や看護学校、養成所を卒業し、看護師の資格を取得した人を受け入れる別科助産専攻を設置いたしました。 別科助産専攻は、助産師の国家試験受験資格取得を目標として教育する1年制の養成課程です。講義と演習、医療機関での実習を通して助産師に求められる必須の実践能力を養います。
私たちは、エビデンスベースドメディスン (EBM)とナラティブ・ベースド・メディスン(NBM)の視点も持ち合わせ、女性とその家族に心で寄り添い支援することのできる助産師を育成したいと考えています。