関東カトリック大学合同プロジェクト2025に参加しました

2025年6月14日(土)聖心女子大学で開催された関東カトリック大学合同プロジェクト2025に、本学からはアンジェラ会の学生を中心に8名が参加しました。その内4名は実行委員としても関り、当日までの準備や運営など他大学の学生と協力しながら会の成功に貢献しました。

 このプロジェクトは2024年に東京にある5つのカトリック大学からスタートしたもので、今年はそこに神奈川県の聖マリアンナ医科大学も加わり、名前も「関東カトリック大学合同プロジェクト」となりました。通称「とうかと」です。2025年のテーマ「環(めぐる)―他者と出会う、自分と出会う―」を軸にプログラムが組まれ、6つの大学の学生達と教職員が交流を深めました。

 まずは、各大学が準備した大学紹介。各々の創立の歴史や学部学科構成、特徴的な施設等をスライドで紹介。他大学を知るだけでなく、自分の大学の個別性を誇り高く感じられる時間でもありました。日本で生まれた女子修道会が設立母体であること、また被爆の歴史を持つことは類まれな特徴であり平和を実現する担い手としての意識を新たにした参加者たちなのでした。

シンポジウムでは加藤和哉先生(聖心女子大学教授)が「導かれるままに」と題して、哲学研究のために留学し、留学先で司祭となって帰国し、多方面で活躍した岩下壮一(1889-1940)の生涯をご紹介くださいました。自分の意思で選択をするだけでなく、偶然に見える出来事や他人との出会いによって導かれていくというお話は、その後に行われた分かち合いをより豊かに深めるヒントとなりました。

合同ミサの前には、上智大学と聖心女子大学の聖歌隊がリードしながら、歌の練習が行われ、心静かにミサの始まりを待ちました。ミサは、聖心女子大学リタジーサークルの学生の先唱で進行しました。増田健神父様を中心に5名の神父様による荘厳で温かいミサは、参列者の心を一致に導いてくださり、「主の平和」と互いに平和の挨拶を交わすころには心の通い合いを感じることができました。本学の学生も侍者として参加しました。各大学が準備した共同祈願で純心は被爆80年を迎えたことに触れ、平和の実現に向けて純心マッチの灯を広げていくことを祈りました。奉納では、各大学ゆかりの物が準備され、純心は昨年に続いてキャンドルを奉納しました。昨年は「純心マッチ」の歌詞とヒマワリの柄の組み合わせでしたが、今年は、「燔際の歌」とその歌詞に登場する白百合をカービングしました。

ミサ後のパーティーでは、前半のプログラムからつながるクイズタイムや、聖歌隊の演奏など和やかな時間が流れました。学生たちは、大学の枠を超えて出会った友人たちから、多くの刺激を得ているようでした。また神父様との出会いをとおして、ミサを深く体験する機会ともなりました。実りの多いこのプロジェクトが今後も続いていきますように。