現在外来勤務をしている卒業生から「外来で血管確保をする機会は少なく、いざというときに確実に実施できるようにトレーニングをしたい」「患者さんに合わせた採血が出来るようになりたい」というニーズがあり、基礎看護学実習室でモデルを使用し、教員が見守る中で採血・血管確保のトレーニングを行いました。
学生の時にはおぼつかなかった技術の手順や声掛けは、根拠やポイントをおさえて実施できていました。実施後は、看護師・患者の立場から振り返りを行い、「練習により、手順や方法とコツの確認ができてよかった」「患者さんの苦痛を最小限に行えるようになりたい」という声が聞かれました。
「採血で起こりうる神経損傷の部位は、大事だから自分で絵をかいて覚えたりしたんです」とスマートフォンに保存した、自作の学習ノートの一部を見せてくれました。学習したノートは、とても丁寧にわかりやすく記載されており、思考と知識が整理されていることがわかりました。
トレーニングの後は、みんなでテーブルを囲み、就職後の困難と変化、外来での看護の楽しさとやりがい、目指したい看護、最後は恋愛観に至るまで、生き生きと語っていました。
母校の実習室で主体的にトレーニングを行う卒業生達の姿は、真剣で頼もしく、さらなる成長が楽しみです。
(文責 髙山)