令和2年度 卒業論文・卒業研究・卒業制作等 発表・審査会

 令和3年2月6日、卒業論文等の発表・審査会が催されました。
 
 保育士・幼稚園教諭養成機関ではあまり類を見ないことですが、本学では卒業に必要な科目として「卒業論文等(卒業論文・卒業研究・卒業制作のいずれか)」を課しています。
 これらはゼミメンバーとの討論や指導教員による助言などを通して、3年~4年次に発展していきますが、その出発点はすでに1年次にあります。1年次、「現代文化セミナー」、「純心チュートリアル」、2年次「アカデミックライティング」で、学生たちは「論理的思考」を身につけてゆきます。その集大成が「卒業論文等」です。ですから、「卒業制作」であっても、「副論文」を書くことになります。
 写真1は、発表・審査会に先立って開催された「卒業制作展」の模様です。おもちゃあり、知育玩具あり、おままごとあり、絵本あり、作曲あり、と多種多様な作品が見られます。
 制作の「副論文」?少し疑問に思われるかもしれませんね。
 写真2「キングダムハーツのキーブレード制作」を例に、副論文の一例をご紹介しましょう。副論文の後半部分は制作記録ですが、前半では、「キングダムハーツ」の世界観、歴史、特徴、キャラクター、キーブレードなどが論じられています。このようにして、制作物の背景を深めることによって、多くのこども達が楽しむゲームの世界観が明らかにされています。
 「こどもに関わること」という条件を満たせば、どのようなテーマでもよいことが、「卒業論文等」の魅力の一つでしょう。