在宅看護学の講義にゲストスピーカーをお招きしました!

3年次開講の在宅看護学Ⅱの講義に、ALS(筋萎縮性側索硬化症)当事者・NPO法人『境を越えて』理事長 岡部宏生さん、スタッフの方々、NPO法人ICT救助隊の方々、総勢7名の皆様にお越しいただきました。COVID-19の影響で来校いただくのは3年ぶりとなります。

岡部さんと透明文字版を使って直接会話をし、学生の質問にもたくさん答えてくださいました。

岡部さんには、訪問看護師との対話と信頼について「在宅での暮らしと看護師に求めること」をテーマに、岡部さんが発病からこれまでに経験したこと、その時感じたこと、考えたことをご講義いただきました。学生は、岡部さんがスタッフの方と透明文字版を使い、視線のみで会話をしている姿に驚愕しつつも、時折ユーモアを交えながらお話しされる様子に、いつしか岡部さんのまわりに集まり積極的に交流を楽しんでいました。「時間が重要なのではなく、向き合う姿勢が重要なのだ」岡部さんの言葉に患者さんと向き合う姿勢を改めて胸に刻んだひとときとなりました。

NPO法人ICT救助隊の方々には、パソコンやiPadの操作を視線とスイッチのみで行う体験をさせていただきました。特にiPadはデフォルトで装備されているアクセシビリティ機能を活用することによって、ユニバーサル仕様になることがわかり、保健医療福祉の分野におけるICT活用の推進を実感することができました。

ICT救助隊によるコミュニケーション支援:iPadでスイッチ操作、パソコンで視線入力を体験

岡部さんはじめ皆様には、講義のために長い時間をかけて、また、当日も朝早くからご準備いただき、本当にありがとうございました。