1年生が「看護技術演習Ⅰ」で、看護援助の基本を体験的に学びました

 「看護技術演習Ⅰ」は入学して間もない4月から始まる科目です。初めは看護の対象者と医療者の安全を守るための「手洗い・感染予防」「環境の調整」、信頼関係を深めるための「コミュニケーション」を学び、その後、「シーツ交換」「体位変換」「寝衣の交換」「移動・移送(車椅子やストレッチャー)」など、病いを抱えた方が必要とする日常生活の援助技術を習得していきます。

 演習では、看護師役だけでなく患者役も体験することで、どういうことが患者さんの安心や安楽につながるのか、安全に行うためにはどうすればいいのか自ら考える機会となります。普段はデモンストレーションやDVDで確認した手順どおりに行うことで精一杯ですが、演習の最終日にはリフレクション(振り返り)として、「臥床患者さんの寝衣・シーツ交換」の課題に取り組みました。自分たちで援助方法を考え、いろいろなアイデアを出し合い、工夫しながら演習しました。

 臨床の現場では常に個々の患者さんに合ったケアが求められます。1年生は、リフレクションを通して、仲間と協力することの大切さと臨機応変に対応することを学び、これから看護師になるためにさらに学んでいきたいと気持ちを高めていました。

基礎看護学領域
文責:伊藤(市川)