在宅看護学Ⅱ「在宅酸素療法と在宅人工呼吸療法」の演習を行いました

  3年次生を対象とした「在宅看護学Ⅱ」で関係医療機器メーカーのご協力のもと、「在宅酸素療法と在宅人工呼吸療法」の演習を行いました。実際に在宅で使用している人工呼吸器、携帯用酸素ボンベ(カート付き)、酸素濃縮機等に触れ、操作方法の実際を学び、また酸素マスクなどの装着体験をしました。

  在宅酸素療法は、慢性呼吸不全のため日常生活に酸素吸入が必要な方が自宅にいながら行う治療法です。学生は鼻カニューラ(酸素を流して鼻から吸えるようにした管)をつけて酸素吸入をしながら屋内を移動する等の体験をしました。(下記写真)

 在宅人工呼吸療法(非侵襲的陽圧換気療法)は、口や鼻にマスクを装着して陽圧で換気を行う治療法です。(下記写真)

 人工呼吸器のマスクの装着を体験した学生は、「鼻マスク式人工呼吸器を実際に装着してみて患者の不安や苦痛に対して身をもって知ることができた」、「鼻マスクをつけていることだけで圧迫感を感じた」などの感想を述べていました。在宅酸素療法や在宅人工呼吸療法を導入する療養者の方への看護は、機器の取り扱いだけでなく、苦痛なく酸素吸入が継続できるような具体的なアドバイスや機器装着の不安などの精神面での支援が必要であるということを、体験を通して学ぶことができました。

在宅看護学領域:戸塚・南 (文責:南)